平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

晴れ→曇り

前回のブログに、このしょうもないグルグルの世界から抜け出すにはどうしたらいいか、的なことを書いたけど。

「平凡」

これじゃないか。

私の、なるべく知られたくないような、PEOPLEありきでやっている、他人任せのような、私らしさ全開のような、何にも似ていないような、恥ずかしいような小さな店。

そんな感じでやっている平凡を、なぜ平凡と名付けたか。平凡こそ、この狂気の渦から抜け出す鍵なのでは。なんでもないこと。着飾った裏側の、ボサボサでみっともなさ全開の誰にも見せることのない日常。だからこそその人にしかない輝きの出るもの。

どこにも出掛けないから寝間着のままでご飯食べたり、誰にも会わないから度のキツイ眼鏡で不細工になったり、お腹を壊してトイレにこもったり、明日も予定ないからって風呂も入らずに寝ちゃったり、汚い言葉で誰かへの怒りを発散してみたり。

私は人間のそういう所に惹かれる。そして、それはそれぞれにしかない「平凡」だ。

誰にも見せることのない、私にしかない私だけの平凡な毎日を、どうしようもなく悲しいくらい愚かでも愛すること。それがクソみたいな世界の渦から抜け出す大事な鍵のような気がした。