平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

暖かい

Instagramのおすすめで、私の大大大大好きな場所が紹介されていた。見つかってしまった。やめてくれ。本当にやめてくれ。あの静かな空間を静かなままにさせておいてくれ。おじさんおばさんはもう年だからそっとしておいてくれ…

なんていう世の中だ。心地いいと思った場所は自分の中だけに留めてほしい。信頼できる人にだけ、伝えてほしい。必要な人が必要なタイミングで自然に出会えればいい。なんで皆自分でどうこうしたがるんだ。他人をどうこうしたがるんだ。知識だけ増やして、なんで自分自身でドアを開けようとしないんだ。誰かに開けてもらえなければ、何処にも行けない人達。自分で開けたような面して、土足で踏み荒らしていく。自分の体ひとつで飛び込んで、その感覚だけを信じてみやがれ。

次から次へと出てくる情報に上書きされて、皆がさっさと忘れてくれたらいい。その場所が必要な人だけに残って、その他大勢は新たな獲物に群がればいい。

人生の波乗りの感覚を少し掴んだ所だったのに、あっという間に心が乱された。本当にショック。誰もいない空間で、あの角の席に座って、外の木々を眺めながら、団子と濃い緑茶でぼーっとする時間がなくならないように。おじさんおばさんがへとへとにならないように。あのお店の時間の流れが変わらずにこの先も存在できるように。まぁ、あの空間は人間のごちゃごちゃなんか飲み込んじゃうぐらいの懐の深さだけどさ。最近の人間の浅はかさと欲の深さは本当に尋常じゃないので、神様、よろしく。