平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

暑い

最近かぎ針編みを始めた。ネット型バッグを編んでみたくて安定のDARUMAさんで注文。やってみたら思いの外夢中。

靴下編みは、編みはじめとか、踵とか、つま先とか、ちょっと頑張る部分は夢中になれるんだけど、足首とかフット部分になると単調すぎて一段編んではスマホ、一段編んではお菓子、一段編んではスマホ、を繰り返してしまう。要はすぐ飽きちゃう。

しかし、かぎ針編みは単純も単純すぎるからか、間違えてもすぐ編み直せるからか、とても気楽に黙々と続けられる。予想外で驚いている。

その中でも、自分の中のちょうどいい塩梅はあるもので、DARUMAさんのパターン通りに編むと大きすぎてやっぱり飽きた。小さいポーチぐらいのサイズはどうだろうと今編み始めたけど、やっぱり飽きてくる。

なんだかこれは人生全般に言えることなのかもしれないけど、自分の、自分にしか分からない気持ちよくいられるちょうどいい塩梅を探っていくことはとても大事だ。まずは型通りにやってみる。そこで感じる感覚を探って、増やしたり、減らしたりする。そうやって生まれてくる形が本来の私の形であり、きっとそれは最高に面白いはず。

小さなもやもやを見逃さないこと。手放すことが怖くても勇気を出して手放すこと。結果は後からついてくることの大事さ。何かになろうとするのではなく、瞬間瞬間の心地よさを攻めていった先にどうなるかを丸ごと楽しむこと。

…てなわけで、なんだかんだ書いたけど、私のこのかぎ針編みの心地よく続けられる着地点を予想すると、五百円玉が入るぐらいの極小サイズの謎の入れ物ができそうなんだけど、なんかそれはそれで面白そうだから、自分のかぎ針編みの心地よく編み続けられるギリギリのラインをこれから探っていきたい。そして謎の物体をこの世に誕生させたい。