平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

明け方四時五十分の長い日誌

たまに眠れない夜は、色々考える。

最近、自分の中に物凄い怒りが溜まっていることに気が付いた。積年のやつ。怒りだけじゃない、悲しみとか、苦しみ、憎しみ。憎悪って言葉が一番近いのかも。

前回も書いたけど、これは幼少期の体験に由来すると思う。小さな世界に登場する大人達がどいつもこいつもクソすぎて、同年代もクソすぎて、理解し合える人が少なすぎて、人間はクソだという信念を無自覚に強固にしてきてしまった。

やっと最近、その信念が薄れてきた感覚があるけれど、眠れない夜に自分の奥を見ると、そいつは在る。

ズドーンと重くて鈍く光る鉛みたいなそいつは、私の中にどっしりと居座っている。

皆、皆、消えちまえばいいのに。

本を読んだりして、怒りは良くないもの、なくした方がいいもの、手放すもの、と思ってきた。なんで出せないんだろう。散々泣いたら癒せるのか?過去と向き合うのが足りないのか?

でも気が付いた。消そうとするから辛いんだ、別にあっていいんだ。これがあるのが私だ。憎悪の塊持ってて何が悪い。

もう、過去なんてどうだっていい。向き合うのももう面倒くさい。怒りに気付いてイライラするのも、もう別にすりゃあいいや。腹立つんだから、立てばいいや。

ただ、在ることを認めるっていうこともよく聞くけど、こういうことかと思った。いちいち過去を振り返って原因を探すのも、億劫になってきたし。そもそも、これが駄目なものって信じていたその信念も、誰のものだ?

なんか、そんなことを考えながら、改めて自分の中にあるスドーンとした重いものを見てみたら、その暗黒の闇の先が宇宙に繋がっている気がした。

星が生まれては消え、永遠に膨張し続ける宇宙。私と宇宙を繋ぐ、私の中の暗闇。

今後また憎悪の塊が出てきたら、私は宇宙を感じることでしょう。それだけでなんかワクワクする。眠れない夜ってのも、面白いもんだ。