平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

夏も負けてない!

ここ最近、とてもいいお店に何軒か行くことができて、分かったことがある。自分なりの、いい店の定義。

『自分がなくなり空気になれるお店』

自分が何者かなんてどうでもよくなって、ただその店の空気に溶け込んでしまえるようなお店。

たまたま通りすがりに見つけた『コーラ冷えてます』の貼り紙につられて入った古い小さな酒屋のおばさんと、「なんだか今日は暑いねぇ~」なんて簡単な会話をして瓶のコーラを買う。それを歩きながらグビグビ飲む。

それだけで心が満たされるのは、自分はどういう名前でどんな生き方をして今何をしているか、なんて尋問みたいな世界からポコッと飛び出て、ただの人間として存在できるという安心感なのかもしれない。

何が言いたいか分からなくなってきたけど、生きるって何かなぁと考えたときに、自分が自分でなくなることの中にとても大きな宝物が隠されている気がする。

そういう、なんでもない、ただのお店がもっと増えてほしい。そうすれば、小さな悩みなんてコーラ飲んだらすぐ吹っ飛んじゃうのに。