平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

風強し

南総里見八犬伝、めちゃくちゃ面白い!タイトルからして難しそうで名前は知ってても避けていたのだが、なんと壮大な冒険ファンタジーなのだ!まさかこういう話だったとは…

舞台が戦国だし登場人物多いしバッサバッサ切られていくし自害するし首ゴロゴロ転がるし、難しい節回しや言葉もある。でもこれって舞台が違うだけでスター・ウォーズと同じ感覚なんでは?(観たことないけど)。今読んでる部分には少しドラゴンボール味もある。

こんなに面白いとは思わなかった~現代語訳の訳し方もいいのかもしれない。でも、これは日本人としては原文で読んでみたい。調べたらいい本があったので図書館で借りたい。

本文もいいんだけど、前書きと後書きに毎回馬琴さんが愚痴のような言い訳のようなことを書いてくるのがとても好き。続きはいかに!という物語の終わりのすぐ後で、話長くなりすぎたから深く書けないけど皆察してくれ、つっこまないでくれ、みたいな馬琴さんの言葉ににやにやが止まらない。その格好つけない感じ、大好きだ。

これが江戸のベストセラーなんて、皆読んでたなんて、やっぱり最高江戸。鬼滅の刃(観たことないけど)が第一位!みたいなことと同じなんだろうか。と考えると、昔も今も実はあんまり変わってないのかもしれない。もっと皆読めばいいのに。いつか、あの本屋で、南総里見八犬伝草双紙全巻セットをさらっと買えるぐらい、出世したいもんだ。