平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

涼しいぞ

先日の黄表紙講座の話。引っ張る。

題材になっている話(親敵討腹鞁)の内容も面白いんだが、その元ネタの作品とか、作者と画描きの関係とか、敵討ちについてとか、蔦屋が絡んできたりとか(蔦屋ってそうやってでかくなってきたのね~みたいな)。出てくる当時流行ってた食べ物とか酒とか、江戸の人達にとっても種子島に鉄砲伝来したのは皆知ってる常識だったとか。ひとつの話から繋がる色々が面白すぎた。

爺さん婆さんだらけだったけど、もっと若い人も増えたらいいのになぁ!次回は爺さんたちのパワーに負けないで、先生に質問しに行きたい。

当時と同じ形で黄表紙が復刊されたらいいのに。デジタルできれいに復元して形にしたら、絶対売れると思うんだけど。もう蔦屋は版権持ってないのかな。

恋川春町さんの絵も素晴らしいけど、何よりも、それを版画で表現した職人達が本当に素晴らしい。夏にはふんどし一丁で汗かきながら彫ってたんだろうか。女の人もいたかなぁ。有名人よりも、そういう影の職人に熱く惹かれる私。それがそもそも文化人のおふざけで作られて皆に読まれてたんだから、大変な部分もあったろうけどなんて楽しそうな時代だよ、江戸。もしかしたら試し斬りで殺されるかもしれないけど、全ての後ろに金がちらつく現代よりも、あたしゃ断然江戸がいいよ。

若い頃はよかったなんて1ミリも思わないけど、江戸はよかったと思うのも、同じ思考回路なんだろうか。