平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

雨、寒い

あなたの夢はなんだ?っていう質問を、思い返せば幼稚園の卒業アルバムかなんかで既にされていたなぁと思った。

将来何になりたいか、なんて、外の世界に出て二三年の子供に聞いてくるなんて、なんと恐ろしいことだ、と思う。

意味が分からなかった私は、お姫様とかケーキ屋さんというキラキラした中で、謎に「帽子屋さんになりたい」と書いた。全く帽子に興味なかったのに、何故。帽子の絵が描きたかっただけかもしれない。

聞いてくる大人ですら、「夢」とはそもそも何かなんて考えてないし、そう言う自分はなりたいものになってるんですか?なんて棚上げ状態だろう。

なんで何かにならなきゃいけないと思わせたがるんだろう。その刷り込みのせいで私は苦労してきた気がする。
何にならなくてもいいんだ。私がただの私で今を生きて何が悪いんだ。

未来の自分のことを、経験値のない今を生きる子供に無理矢理考えさせるより、今のあなたの素敵な部分はここだよ、ってことを教えてくれる方がよっぽど大事だろうに。

分かるはずないことを聞き、分からないと駄目だと言う。そもそも分かるはずないことを聞いているという愚かさに気付いていない、大人の愚かさ。

あぁ、また居酒屋のおじさんになってしまった。あの頃の私に言葉の引き出しがあれば、先生を泣かせることだってできたのになぁ。

大人になって、あの頃の苦しさを言葉にできるようになり、子供が一番頑張っていると痛感する。世界中の子供たちよ、健康でただ笑って大きくなれ。