烏は、地球の秩序を守る管理人だ。
何故そう確信したかというと、晴れてるのに怪しい風が吹いてくるような、天気が崩れそうになる前には、かなりの確率で烏が鳴くことに気がついたからだ。
カァー、カァー、カァー、カァー、と四五回、遠くまで聴こえるような通る声で鳴く。注意深く聞くと、違いが分かる。皆に知らせるように大きく鳴きながら上空を飛ぶ。
その声が聞こえた後には、怪しい風が吹いてきたり遠くの空がどんよりしている。急に雨が降りだすこともある。高確率で天気が崩れる。
道端の動物の死骸や、ごみをあさる烏を人は厄介に思う。邪魔な存在だと思っている。
しかし、その天気の崩れを知らせてくれることに気が付いてからは、全ては地球に住む全ての命を守るための作業なのではないかと感じるようになった。
腐敗する物を綺麗にし、天気の崩れを事前に皆に知らせる。他にも、人間では分からない沢山の作業で、皆が住みやすいように地球のバランスを常に整えてくれているのだと思う。
ごみも、烏にとっちゃあ地球のバランスを崩す腐敗物だ。浄化が必要な所に、烏は集まるのかもしれない。
意味の無い存在はないのだ。在るとしたら、それは人間なのかもしれない。
……まぁ、結局全ては私の妄想であり、私は烏が好きだ。という話。