平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

風強し

1年で最も時間の流れが遅くなる、正月。今年も裏切らず、1ヶ月ぐらいたったような気分なんだけど、今日で8日目。

元旦に散歩がてら立ちよったLAWSONでなんとなしに買ったティラミスクッキーシュークリームがツボな旨さで、次の日また買おうとしたらない。近場のLAWSONを捜索するも、ない。LAWSONのホームページを見ると商品自体のページも、ない。

ティラミスクッキーシュークリームだけじゃなく、私が好き!ってなったものは直後に姿を消す場合がかなり多い。それ自体がなくなったり、存在が変わってしまったり。

パスコのパンも、アイスクリームも、パン屋さんも、居酒屋も、喫茶店も…なんとも嬉しくない話。

そういや、好きな日本のバンドのボーカルも皆死んじまった。フィッシュマンズも、フジファブリックも、ミッシェルも。フジファブリックのメジャーデビューアルバムが20年前で、志村さんが死んだのが15年前なんて、今年の正月はこんなに時間が遅いのになんという早さだ。どういうことだ。いつの間に年をとったのだ。というか、志村さんの活動期間が10年もなかったことに驚く。

15年間を思い返すと、まぁ色々あったけど、なんかずっと重さがあった。ホロスコープの話で、今年は15年の区切りの時だって前に書いた気がする。冥王星だっけな、志村さんは前回のその動きの時に死んじまったわけだな。私も、15年前からずっと地底人だった気がする。確かに、15年前に地底潜っとくか色々疲れたから、みたいな出来事はあったな。

太陽が恋しい、新鮮な空気を腹一杯に吸い込みたい、でも明るい場所に出るのがすごく怖い。しかし、もうそろそろ地上に出て空気吸わないとつまんないしもう地底飽きたわ、って気持ちになっているから、今年は地上に出たい。

なーんてことを考えながらせっせと大根をすりおろしていたら、13年前に働いていた居酒屋の厨房で、自動大根おろし機で大根おろしを作るときに毎回もしもここで指も一緒にすりおろしたら…と想像して恐ろしい気持ちになっていたことを思い出した。気難しいけど優しい重鎮のおばあちゃんと、気さくなおばさんと、自主制作演歌CDをくれたおじちゃんと、姉御肌のヤンキー姉さんと、どんくさいけど愛されキャラの兄さんと、ホールの大学生達と。

働くって楽しいって思っていたあの頃。よく仕事帰りに隣の爆弾ハンバーグで姉御と兄さんと日付変わってもポテトつまんでダラダラ喋ってたなぁ。大学生達と朝まで飲んだりもしてた。とても懐かしい。

また新年からだらだら書いてしまった。あの頃の自分を地上に置き忘れてきた気がするから、今年は久しぶりだなって再開したい。