平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

今住んでいる貸家には濡れ縁があって、外からの目隠し用に使っていた白い布が風で落ちたままくしゅくしゅっと置いてある。いわゆる、放置。

しとしと雨降りの朝。居間でだらだらしていると、濡れ縁を歩く物陰。猫だ。しかもかなりでかい。そっと外を覗くと、そのくしゅくしゅの白い布のにおいをかぎ、なんとも当たり前のように丸くなった。あの、前足を仕舞い込んで水に浮かぶアヒルみたいな姿になるやつ。

なんだ、こいつは。いつからそこはお前の安住の場所だったのだ。白い布を片付けよう、片付けよう、と思っても何故だか片付けられなかったのは、お前の想いを私は感じていたからなのか!

…なんて、自分のものぐさを繊細な感受性に変換しつつ、どっしりと座り込むでかい猫をこそこそ見てはにやにやする。これぞ、幸せなり。