平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

満員電車は何年ぶりだろう

江戸講座のため、今日は電車を使って都内へ。駅まで車で行くので6時半に家を出ると、道はどこもかしこも閑散としている。

無事電車に座れてガタゴト揺られて行くも、一駅ごとにどんどん人が増えて、乗り換えの北千住に着く頃には押しくら饅頭状態。なんとか降りて乗り換えの改札に向かうが、ゾロゾロと歩く人波の中にいたら、皆で共通の目的地に向かって一心不乱に進んでいるような気がしてきた。脇目もふらず、寄り道もせず、信じる何かに向かって。エスカレーターに並んでいる光景は、さながら人間工場だ。

思いついて、御茶ノ水の喫茶店へ。その喫茶店は季節ごとに壁の絵がかわるのだけど、とても好みの雷様の絵が飾ってある。お水をもらうタイミングで、お父さん(店主)に聞いてみる。そしたら誤魔化し笑いをしたので聞こえてないかと思って、もう一回聞いたら、カウンターの娘さんに「これは誰だっけ?」と聞いてくれて棟方志功だと分かった。

やっぱり!とても格好いい。しかし、お父さんの反応が微妙だったのでなんかすいません…と思ってしょんぼりしてたら、近くに座ってたおばさんが、その絵の前に行きしばらく見ていた。

こうやって、私の発した言葉が誰かの行動に繋がったりするんだなぁと思う。そのうちお父さんは常連さんとここら辺のヤクザの話で盛り上がりはじめる。お父さんはきっと人見知りに違いない。

神田明神にお参りに行こうと思ったけど、暑すぎて途中のでっかい木の下で休むことにした。沢山の人が隣を通りすぎていく。人間てもんは、なんて純粋な生き物なんだろう。誰が言ったかよく分からない事を疑いもなく信じて、なんだかよく分からない目的に向かって命を減らしていく。みんみん蝉が鳴いていて、木陰は涼しく、青空と入道雲でこれぞ夏!という感じ。

蚊が出てきたので行くことにする。足元を見ると、地面に蝿が一匹とまっている。

まだ授業が始まらないので、とにかくだらだらと、今の状況を書いてみた。空を見上げる。おや、あそこの入道雲の中には雷様がいるみたいだぞ。今日も暑くなりそうだ。