昨日、泣きながら足の裏を触ってたら、ずっと足の裏の人差し指の付け根に鎮座していたタコがベロンとむけた。
むけた皮を置いといたら、カチカチのプラスチックみたいになった。なんだこれは。柔らかいのに、体から離れたとたん、固くなるとは。もしや、私は精巧に造られたプラスチック人間なのでは。
私は、一生このタコはここに鎮座していくつもりで、一生の友として生きていこうと思っていたのに、知らない間にタコは自らはがれた。私の体なのに、何も知らなかった。
私は私、と思っているけど、このタコの旅立ちすら気付けなかったなんて。さて、只今午前10時。これからけんちん汁を仕込んで煮込む間に、ゆっくり風呂に入って心許なくなっているタコがいた場所をいたわってあげるとしよう。私がプラスチック人間かどうかは死んだら分かるんだろうから、結局私には関係ないことだな。
BGMはこれにします。