仕事をし、家に帰ると、外で猫の鳴き声が聞こえた。まさか、と窓を開けると、きゃつがいる。昨日のきゃつだ。私の姿を見て、きゃつは逃げる。
そいつの名は、凡豆。ぼんず。凡ちゃんだ。奈良にある古い自家焙煎珈琲屋の名前と、平凡の凡を取りまして、きゃつをぼんずと名付けました。まぁそんなことは後付けなんですけど。
ぼんちゃん、春なので、盛って鳴いています。寝てる姿は可愛いけれど、盛って鳴くのは眠れなくて困るのです。白に黒ブチの凡ちゃん。後頭部の模様がおかっぱの襟足みたいで、昭和生まれの私は大木凡人を思い出し、その凡でもあるな…と思いました。