昨日行った派遣先の休憩室に無料ドリンクコーナーがあって、その中のジャスミン茶を飲んだ。
それまですっかり忘れてたのに、ジャスミンの香りが口から鼻に流れるその瞬間に、ブワァーーーっと二十歳の私が身体中を駆け巡る。
八重山諸島の黒島のボロ民宿で、住み込みでほぼ一人で宿を切り盛りしていた日々。
毎日薬缶でグツグツ煮出して、２リットルのペットボトルに入れて冷蔵庫で冷やし、グビグビ飲むさんぴん茶。縁側に座って、遠くの波音を聞きながら汗をかきかき飲む美味しさ。
ジャスミン茶を飲むと必ず思い出す。その思い出す感覚が楽しくて、あえて忘れてるのかもしれない。
将来もし、&premiumの｢センスのいい人がしている、毎日の習慣｣なんて特集に載ることがあったら、二十歳の頃沖縄で～なんて書けるのになぁなんて無駄なことを考えたりする。
私の生活に、ジャスミン茶を煮出す習慣はつかなかったけど、この脳内沖縄tripは私にしか体験できない特別なものだ。
そんな今日のBGMは、当時NHKしか受信しなかった宿のテレビでちゅらさんと共に毎日流れていた曲。
人の思い出話ほどつまらないと分かっていても書きたくなるのは、年をとったということでしょうか。
