平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

青空が見たい

今日は少し遠出をして、大好きな御茶屋に行った。店のおじさんおばさん以外誰もおらず、しとしと降る雨の音と大きな窓の向こうに広がる色んな形と緑の葉っぱをぼんやりと眺めつつ、本を読みつつ、今だけよもぎの団子を食べる。こしあんときな粉。

遠くに電車の音も聞こえる。時間が止まったようで、永遠に居られるけど、おじさんおばさんの居間も兼ねているので食べ終わったら泣く泣く帰る。

別に、店の人と何か話すわけでもない。二人と店の佇まいを見てるだけでいい。心がなんとなく曇ってるなぁという時に、ここに来てお茶飲んで団子食べると、自分の輪郭がくっきりして深く息ができるようになる。

本当に時間が止まっていて、御茶屋もおじさんおばさんも、永遠にあの場所にあればいいのに。そして、もう少し近くにあればいいのに。

ここは自分にとっての“とらや”だな。静かな男はつらいよ。私は寅次郎。そんなお店。