平凡日誌

Webショップ「平凡」店主の日々の記録です。

曇り

Pさんの持っているレコードに、「今度君にいつ会える~」っていう歌詞の曲がある。調べたら、友部正人さんの夕日は昇るって歌で、それを松竹谷清さんという人がカバーした曲だった。しかし、その歌声が私にはどうしてもスネ夫が歌っているように聴こえてしまうのだ。

 

小学校を卒業して、皆と離れて一人進学校に入学したスネ夫。学校と塾と、家に帰っても勉強勉強の毎日。皆ライバルだから、心許せる友達もいない。夜勉強していたらうっかり机で寝てしまって、目を覚ますと窓からでっかいお月さまが見える。

ふと想う。

ジャイアンは元気にしてるかな。しずかちゃんにはよく怒られたっけ。ドラえもん、また空を飛びたいよ。のび太、意地悪してごめんな。また空き地の土管で皆と遊びたいなぁ。

 

「今度君にいつ会える~」って歌詞を「今度、ジャイアンにいつ会える~♪今度、のび太にいつ会える~♪」って替え歌してたら、そんなスネ夫の気持ちになって気付いたら涙がでてきた。

でっかいお月さまを見て、スネ夫も泣いたろうな。夕焼け空の帰り道、誰もいない空き地の前を通ったときも、泣いたろう。ドラえもんのその後については知らないけど、スネ夫はきっとすごい研究者になって、ドラえもんを作り出す超重要人物になったに違いない。こんなにスネ夫に感情移入したのは人生で初めてだ。

海底鬼岩城が大好きだった。あと日本誕生。あの頃は映画館に皆で並んだなぁ。走るおもちゃもらって、とっても嬉しかったなぁ。